茶会に行こう

茶会は、怖くない。茶道初心者さんの持ち物・茶会での振る舞い方

茶会.jp 運営

茶道って、茶会って、こわそうですか?

少しの事でも、エライ先生方に怒られそうですか?

お作法を知っていなければ、茶会に行ってはいけないんじゃないかな・・?

そんな『茶道って、茶会って、敷居が高そう・・』と思っている方は、多いのではないでしょうか?

たしかに周囲を見回しても、「茶道には興味があるけど、なかなか一歩が踏み出せない・・」という声をよく聞きます。

「茶会って、どんな雰囲気なのかな?」

「茶会に行ってみたいけど、どこで開催しているのかわからない・・」

そんな声も聞きます。

でも、茶道って、茶会って、怖くないんです。

それどころか、知的好奇心を刺激する、心躍る楽しいイベントなのです。

一服の抹茶を楽しむこと。

ご亭主(茶会の主催者)の心づくしを味わうこと。

そんな一服の抹茶を通しての、心と心のコミュニケーションが茶会です。

茶会の楽しみ方

ところで、茶会にも『レベル』があります。

茶道・茶会に興味のある『茶道初心者さん』から、

茶名を頂いていたり、教えていたりする『茶道歴の長い方』まで様々にいらっしゃいます。

そんな方たちが同じ茶会にいても良いの?

むしろ、レベルを合わせなければ、同じ茶会には居られないのではないか?

そんな心配が浮かぶことでしょう。

そんな方の為に、初心者さんの茶席の選び方を以下に記します。

茶道・茶会に興味のある初心者さんについて

・『大寄せ茶会』、『学校茶道のイベント』、『青年部のイベント』など、気軽な茶会に参りましょう。

・茶会に行ったら、『1番目~3番目』と『最後』には、座らないようにしましょう。

これには、重要な理由があります。

『1番目』に座る人は、『正客』と申しまして、ご亭主と話をするお役目を持っています。

茶会では基本的に「喋らない」が基本とされています。

(特に濃茶。薄茶は和気あいあいとしても良いですが、初心者は黙っているのがよろしいでしょう)

そこで、唯一話して良いのは『正客』と2番目(次客)、3番目(三客)の3人くらいだからです。

他のお客様たちは、正客と亭主のやりとりを楽しみにしているわけです。

そこに初心者が座ろうものなら、まったく『役目』を果たせないばかりか、緊張しすぎて抹茶の味もわからなくなってしまう事でしょう。

そして『最後の人』。この方は『詰め』と呼ばれていて、お客さんなのですが亭主のサポート役を任されている場所になります。

この『詰め』も、慣れていない方が座ろうものなら、茶席がとどこおったり、少し流れに支障が出たりします。

ですので、初心者の方が茶席に入ったなら、まず『真ん中あたり』に座るのがお互いの為ということになります。

真ん中あたりでしたら、お作法も『お菓子の頂き方』と『お抹茶の飲み方』くらいを気にするだけですみます。

それも、周囲の方がされているようにされればよろしいのですから、気楽なものです。

茶席では、とにかく『お菓子とお抹茶を楽しむ』という雰囲気でまずは気軽に入られるとよろしいでしょう。

茶席の持ち物

茶席には、必要最小限の持ち物しか持って入りません。

大きな荷物は入り口の部屋などに置いておきます。

では、茶席に必要なものは何でしょう?

茶席に必要なもの

1:白ソックス・替え足袋(茶席に入る直前に履き替えます)

2:懐紙

3:菓子切り

4:扇子

5:小茶巾(濃茶のある場合)

このくらいのものです。

あとは、古帛紗・袱紗などを懐中したりもいたしますが、基本的に初心者さんに必要なのは上記の5点くらいです。

特に懐紙と菓子切りを忘れましたら、お菓子を頂く時に困ってしまいますので、忘れないように持って参りましょう。

茶席の室礼

茶会での見どころは、お菓子とお抹茶だけではありません。

その日のテーマとなる『掛け軸』に始まり、花・花入れ、抹茶椀(特に正客の茶碗)。

抹茶を入れる茶入れや、茶杓も重要なものです。

お湯を沸かす釜、炉縁、水を入れる水指、蓋や柄杓を置く蓋置。香を入れる香合。

これらの品々を季節や会の趣旨によって『取り合わせて』、亭主は一回の茶会に臨むのです。

ですから、客はこれらの道具組みをしっかりと味わい、亭主の道具に込めた想いを汲み取ってみてください。

基本的に、茶会の道具は亭主のものです。

それらを一点一点揃えてこられた・・という事にも敬意を払いたくなります。

だからこそ、客にもそれなりの『客ぶり』が求められるのです。

ここが、『茶会は怖い』というイメージにつながったのかもしれませんね。

たしかに、ある種の緊張感が伴う茶会もありますが、

まずは気軽に『大寄せ茶会』などから足を運ばれますとよろしいでしょう。

『お道具に触る』というのは、もう少し慣れてからにされますとよろしいでしょう。

大切なお道具の触り方・拝見の仕方にも、お作法がありますから。

茶会は楽しい

とにかく、茶会は楽しいです。

四季折々の趣向や時間による趣向の変化、

点心(簡単な食事)つきの茶会や『茶事』と呼ばれる茶会。

茶事は『懐石→濃茶→薄茶』のフルコースですから、慣れてから参加された方がよろしいでしょう。

薄茶(みなさんがイメージされている『抹茶』)の飲み方・お菓子の頂き方だけでアタフタしているようでは、茶事だと緊張しすぎてしまうかもしれません。

『大寄せ茶会』は各流派が『広く茶道に親しんで頂こう』と催されているものですから、気軽に足を運べます。

『青年部のイベント』も、各流派の若手茶人がカジュアルに催しているものが多いです。

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ぜひ、『大寄せ茶会』や『青年部のイベント』などから茶会・茶道に親しんで頂けましたら、嬉しく思っております。

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